テクニック その2

3、仲間と勉強し問題を出し合う これはかなり重要です。直前期までは 友達と勉強していくことをオススメします。 これはなぜかというと ・励まし合いながら勉強できる →勉強は正直つらいです。今の辛さを分かるのはリアルタイムで勉強しているあなたの友達で
す。点数が伸び悩んだ時は励まして貰って下さい逆に友達が落ち込んでいる時は励ましてあげ て下さい。

・問題を出し合って、自分が勉強してインプットした知識をアウトプットすることができる →人が1番成長する時は人に自分の知識を教える時だと言われています。
当然ですよね、自分が教えるということは内容を完璧に把握していないと教えられないのです から。 本とにらめっこをして勉強するのもいいですが、勉強したなかで新たな気付きがあればそれを 問題にして飯を食いながらでもいいので友達と共有しましょう。 友達も自分も賢くなって一石二鳥です。

・一生の友ができる 薬学部とはなんと卒業まで不確定要素が多いことでしょうか。 卒業試験と国家試験を乗り越えなくてはなりません。 普通の文系の大学は全員ハッピーエンドで卒業ですが 薬学部はそうはいきません。

やはり苦楽を共にした仲間の結束は強いです 一緒に勉強した仲間とは頻繁に情報交換をしますし 一生付き合う友人ができるのは大きいことだと思います。

4、3月のはる休みにやることを書き出す 国家試験が終わった後、就職する人は人生で最後の春休みがあります。 ここではハメを外しましょう、思いっきり好きなことをやって下さい。 今までがんばったのですから。 この1ヶ月でやりたいことを箇条書きにして見えるところに貼り見ながら笑いましょう。

使えるテクニック その1

ここでは合格に役立った、簡単なテクニックを紹介していきます。 どれも効果があるので参考にして下さい。

1、医療系のテレビ番組を見る 私は、NHK のドクターG をみていました。 これは、患者の病名を研修医が様々なヒントから当てるという番組なのですが 薬治と薬理、生物(ホルモン)の勉強になります。 実際に101回の問246と247はもろドクターG の内容を被っていて本番に驚きました。 (見ていなくても余裕で解ける問題ではありますが笑) その他の医療系のテレビ番組も勉強になると思います。


2、カードを作って暗記 理解しながら、知識を身に着けていくことは重要ですが
疾患の検査値、や衛生の諸々の暗記もの、薬理の作用機序など明らかに丸暗記の分野も多く存
在しているのが薬剤師国家試験です。この辺りの知識はカードを作ると効率的に覚えられま す。ポイントはカードを階層訳していくことです。
どういうことかというとカードを作ったあと、めくりながら暗記できていくかを確認していく と思うのですが、その中で

・完璧に覚えられた ・あとで確認する必要あり ・全然覚えられていない

というようにカードを分けていけば
あとで復習する時に『全然覚えられていない』のカード中心に反復し、またカードを分けてい くという作業を繰り返していけば効率的に勉強ができます。

青本で勉強していると この章の(例えば消化器系)中のクスリだからこの作用機序が分かる。 や、クスリと作用機序が一緒に書いてあるので目で追って分かった気になっている などクスリの名前以外からのヒントがあり作用機序が分かっているだけで カードでやってみると意外に分からないという事態が起こります。 なのでカードは青本で分かった気になっている部分を補完してくれて非常に役にたちました。

落ちる人の特徴

実際国試勉強を1年してみて、落ちる人は特徴がありました。 落ちる人の特徴を知ってその逆を行きましょう。

1、親が金持ち これは留年する人の特徴にも当てはまりますが、親が薬局を経営していたり 親が医者という方に多いです。
やはり親の権力やコネがあると思うと油断するのか、絶対に受かるぞという気持ちが薄いで す。 結局受けるの自分ですし、国家試験の内容まで親が教えてくれる訳ではないので もし、このような気持ちがあるなら引き締め直しましょう。

2、すぐにあきらめる 1ー5年まででちゃんと勉強してこなかったので分かるのですが 国家試験の勉強はそれなりにハードルが高いです。(特に、物化生+薬剤の計算など理解がいる 分野) テスト勉強は一夜漬けなので知識に対する理解度は乏しく ほぼ知識セロで勉強のスタートでした。

最初は挫けそうになりましたが ここで諦めると卒業試験で落ちて、国試すら受けさしてもらえません。

根性論みたいになってしまいますが絶対に諦めないでください。 浪人してもう一年同じ勉強をしますか? 極論諦めた人から順々に落ちて脱落していきます。 どうせ合格しないといけないテストですので諦めずにやりましょう。 人間は成長していくものなので必死に脳みそに汗をかいていけば点数は伸びていきます。

3、自分で考えない 理解が必要な分野までゴロで覚えまくるなど表面の知識をひたすら丸暗記する。 また、この分野が分からないので全て教えてくれのような質問の仕方をする人。 このような方は自分の頭で考えていないのでいざ違う角度からの問題が来た時 応用が効かずに落ちます。

幸い101回は簡単でしたので、丸暗記でも通用しましたが
あなたが受ける国試はどうなるかわかりません なるべく 理解しながら知識を覚えていって下さい。


4、すぐに違う参考書に浮気する 予備校はいくつか種類があり、それぞれオリジナルのテキストを売っています。 僕のオススメは青本ですが、学校で指定の場合もあるので他の参考書でも大丈夫です。


ここで重要なのが 1つの参考書に絞ることです。

最初にこれと決めたもののみをやりましょう。
予備校も国家試験合格のプロですので、どの参考書でも極めれば合格できる構成になっていま す。中途半端にあれもこれも手をだして、結局極められなかった人が落ちていきます。

教科ごとの対策 その3

この章の最後に実際私が何をどのくらいやったのかを書きます。

・物理 青本5周、過去問10年分を5周、過去模試12回分を2周

 

・化学 青本10周(反応式を中心に覚えた、生薬はほぼ手をつけず) 過去問10年分を5周 過去模試12回分を2周 ・生物 青本5周 過去問10年分を5周 過去模試12回分を2周

・衛生 青本10周 必須で覚えないといけない部分をカードにしてスキマに確認 過去問1 0年分を10周 過去模試12回分を2周

 

・薬理 青本15周 薬理のカードをつくりスキマ時間に確認 過去問10年分を10周 過去模試12回分を2周

 

・薬剤 青本10周 過去問10年分を10周 過去模試12回分を2周

 

・疾患 青本5周 過去問10年分を5周 過去模試12回分を2周

 

・法規 青本3周 薬ゼミのプリントを5周 過去問10年分を10周 過去模試12回分を 2周 (法規に関してはほぼ薬ゼミの授業で基礎を抑えてから問題演習に没頭していたので青本
の周回は少なめ、また問題演習に関しては過去問のみだと簡単すぎるので過去模試を使 うべき)

 

・実務 青本5周(実務に関しては赤字周辺のみで大丈夫 余分な情報が多すぎる) 過去問10年分を10周 過去模試12回分を2周

・明らかに暗記しないといけない項目が各教科にありますが その9割ほどを暗記。

以上のことをやって本番を迎えました。

私の場合 金銭的な問題で現役で受からなかった場合予備校には通えなかったので 薬剤師には縁がなかったと諦めるつもりでした。 だから確実に合格したかったし、やれることは全てやり切って受験したかったので 過去模試を12回分もやってしまったがこんなにやる必要はないです。 多くて6回分で十分です。(これ以上やる受験生はほとんどいないので出題されてもみんなでき ない)
実際受験してみて、過去模試は力試しにはなりますが過去問をやり込む方が遥かにコスパがい いので過去問を極めましょう。

教科ごとの対策 その2

薬治疾患

病気の種類の範囲が膨大 深く勉強しだすとそれこそ範囲が無限になってくるので どこで区切りをつけるかを考える必要が出てくる。 まず前提として薬理をしっかりやっている限り、ある程度の点数は見込める為 焦る必要はない。 +で何をやっていくかと言うと明らかに覚えないといけない暗記箇所の攻略(検査値など)+ 過去問のやりこみ+過去問で出ている疾患を中心に青本の読み込みをしていく。 青本をみていくとマイナーな病気が目に入ってきて不安になるが実際出題されることは稀で 万が一出題されてもみんなできないので特に不安にならなくても大丈夫。 その代わり、重要疾患はしっかりと抑えていく。

法規

満点を狙いに行くべき教科。 まずこの教科は私自身まったく0からのスタートだったが本番は満点が取れた。
101回が簡単だったことがあるが全統の模試では1万人の中で100番と非常に良い成績が 取れるようになった。 やったことは予備校講師の授業をちゃんと聞く→問題演習の繰り返すという王道の勉強法。 法規は勉強をしていないと意味不明だが、しっかり勉強すると超簡単になる。 ポイントは疑問を1つ1つ丁寧に予備校の講師を解決したあとの徹底した問題演習 これさえできれば急激に伸びていく。

実務 前提として薬理をしっかりやっていればある程度は取れる。 そのあと、実務独自の暗記箇所を覚え、予備校の授業と過去問で ほぼ対応できる。 たまに凄く難しい問題がでるが、それはみんなもできないので無視しても問題なし。

教科ごとの対策 その1

物理

まずは公式の意味を理解しその後問題演習の繰り返し。 分からないところは自分の頭で考え講師に質問する。 苦手な人は暗記で勝負できる範囲をしっかり覚え、過去問を理解することを徹底する。

化学

反応式をまず覚えていく。 全部で100ほどの基本の型があるのでそれを覚えた上で問題を解いていく 化学は基本の反応式を覚えていくとある程度問題が解けるようになる。 覚えないといけないもの(複素環など)は当然覚え、過去問重視で問題をといていく。

生薬に関しては捨ててよい。 足切りがあった時代は対策が必要だったが ほぼなくなった今生薬は1番コスパが悪い範囲 覚えたからといって問題が解けるかわからず取れても3点と非常に小さい。 生薬を覚える時間を全て薬理の勉強にあてた方がよい。

生物

範囲が膨大なうえ、難しい問題も多く コスパが悪いが他の教科に繋がる範囲も多く理解しながらじっくり勉強はするべき それぞれの範囲で必須で覚えないといけないヶ所があると思うので その部分をしっかり理解暗記し問題を解いていく。

衛生

暗記する箇所が膨大。 なので必須で覚えるべきところを暗記しつつ、 理解が必要な箇所は予備校の講師の授業を聞きながら理解をしていく。 特に抱合は毎年出るので理解しないといけない。

薬理

薬剤師国家試験の要の教科。
クスリの名前をみたら作用機序と、どの病気に使うのかを一瞬で言えるレベルまで持っていく。
このレベルになると非常に点数も安定していく。
もし、生物の機能形態学を理解していない場合そこを理解しないと薬理の作用機序が理解でき ないので そこから勉強を始める。
ネックになってくるのが抗がん剤と抗菌剤、種類が多く非常に鬱陶しいが反復練習で乗り越え るしかない。

薬剤

まずは ADME をしっかりと理解する。そのあと計算問題を攻略。 薬剤の範囲は覚えることをしっかり理解暗記し問題演習をする。
やっていけば気づくが、薬剤は過去問からの出題率が高く毎年聞かれることがあまり変わらな い。 やり込む価値は十分ある。

教科の比重

どの教科もできるに越したことはないですしどの教科も重要なのですが 確実に合格するためには 勉強すると得点率が上がりやすい教科が結局は重要になってきますので それを基準に教科をランク付けしました。

教科ごとの重要度を分けると以下の通りです。 S 薬理、法規 この2教科は不得意という概念はありません。 点数が伸びていないなら自分の努力不足です。 満点が狙える2教科。

A 薬剤、衛生、 薬剤は比較的毎年聞かれるヶ所が安定しているので 勉強すればそれなりにリターンが見込める。 特に計算問題は公式を理解すればあとはパズルなので 得点を狙いに行くべき。

衛生もある程度、暗記で勝負がつく問題なので勉強すれば伸びる ただ一部難しい問題も出るので満点は狙いづらい。

B 薬治、実務 薬治に関しては薬理で3分の1くらいは自動的にカバーできる。 のこりの3分の2は問題の難易度にブレがあるので B ランク

実務は比較的簡単な問題が多いので、明らかに暗記しないといけない ものを抑えて、過去問と予備校の授業を抑えればある程度取れてしまう印象。 伸びづらいから B ランクではなくあまり対策がいらないので B ランクに入っている。

C 物理、化学、生物 この三教科が鬼門といっても過言ではない。 がんばったからといってすぐに点数が上がらない教科たち。 この中で1つでも得意科目があればそれはかなり有利となる。 苦手な人も多いので最低限抑える箇所を抑えられば最悪オッケー。

合格までの具体的なステップ

ここでは合格までどの時期に どの教科を重点的にやっていくのかを伝えていきます。 この計画は1年計画なのであなたの試験までの日数によって調整をして下さい。

4~6 月

まず最初に手を付けるのが『物化生』 この三教科は1番時間がかかるうえに得点も伸ばしにくい分野
なので最初の余裕がある時期にしっかりと理解をして疑問を克服していかなければいけませ ん。 この時期に物化生を攻略できた場合、ほぼ合格は確実と言って良いです。 (ほかの教科はやれば勝手に伸びてくるので)

逆にこの時期に潰せなかった場合、あとになればなるほど他の教科をやらないといけないし 精神的なプレッシャーも重くなっていくので 後半になってできるようになるということは残念ながらあまりないです。 (伸ばせなくても他の教科でリカバリーできるので十分合格は可能)


7~9 月

薬理、衛生+もう一つの教科を重点的に対策していきます。 この時期は研究が終わる人も多く本格的に勉強を始める人が増え 時間的な余裕ができると思うので 範囲が多い薬理、衛生を抑えることをオススメします。

+α でもう一つ教科に手をつけていきたいです オススメは法規だが、ほかの教科でもオッケーです。

夏季講習を予備校がやってくれる場合は全部出て知識を吸収し 基礎を固める。

10~12 月

残りの薬治(薬理と範囲が被っている)、薬剤、実務を潰していく。

1,2 月
1月は余裕があれば過去模試の復習、なければ基礎固め

2月の過ごしかたはとても重要

直前期なので1月までに詰め込んだ知識を徹底的に反復する。 ここでは新しい問題や知識は一切必要なし。 今まで頑張って詰め込んだ知識&問題の復習の徹底をしてください。直前になるほど、見えない不安にかられて『どんな問題がでるのだろう・・・・』と未知の問題に恐怖を感じてしまいますが

今ある知識が頭から抜けることに恐怖を覚えて下さい。

今理解している知識のメンテナンスの方が楽ですしね。

 

 

1番重要な戦略 その3

まとめますと

 

1、重要なのはみんなが取れる問題を確実に得点をする意識を持つ。

2、難しい問題ができなくても(青本と過去問になく難しい問題)大丈夫と心得る。

3、みんなが取れる問題はすなわち青本と過去問10年分の徹底が必要だと理解をする。

4、基礎が終わった後、不安なら1番受験者数が多い模試(薬ゼミ主催の全統模試3回分)を理 解する。 メディセレの模試などは受験者数が少ない為無視で大丈夫です。

 

5、現役で受ける模試が理解できたら、先輩たちが受けた模試を解いてみて理解する(最大6回 分で十分)


正直4までを極めれば合格は間違いないので この優先順位を守って勉強していってください。

あと 足切りがほぼなくなったため

合格の為に

やるべき教科は

やったらその分だけ伸びる教科に重点をおいて勉強するべきです。


それは ズバリ
薬理です。

薬剤師ですから、薬理のウエイトが大きくなるのは当然です。

薬理教科単体で出題されるのは勿論のこと、特に、実務、薬物治療学の範囲に薬理の問題がそのまま出されます。

なので、薬理を制するのは当たり前だと思っていて下さい。

 

薬理は特にセンスとか必要なにので

努力で点数がやっただけ伸びます。

なので周りの『みんな』も点数は高いので薬理ができないということは

国家試験に合格できないことに直結してしまうので注意をして下さい。


次にやればできる科目が法規です。

こちらも努力で点数が伸びる教科です。

 

やっていくと分かりますが

特に物理、化学、生物は点数が伸びにくいですですが
以上の 2 教科はありがたく

やればやっただけ伸び コスパが良い教科ですので

必ず満点を目指して勉強してください。

1番重要な戦略 その2

ここで、なぜ青本なのかと言うと受験生の8割以上がこの青本を使って勉強すると言われています。

なので、相対評価の観点から見て、みなが使っている参考書を完璧にすることで

 

青本に記載がなく かつ

難しい問題が出た時

ほとんどが青本を利用しているので

みんなもできないので特に心配はないということです。

 

この考え方も重要で

薬ゼミの模試を受けていくと思うのですが

難易度がとても高い問題が出題されて不安になるのですが

全く心配はないです。

 

実際の本番はそんな問題はほぼ出ないですし、青本に書いていない難解な問題はみんなも解けません。

 

そこを心配するよりも、周りは出来ているのに、自分だけできなかった問題に不安を覚えてください。このような取りこぼしの問題をいかに減らしていくかが国家試験合格の近道です。

 

難しい問題をできるようにするよりも

簡単な問題を反復して、間違えないようにする方が簡単です。

 

この考えを徹底して下さい。